愛犬と安心して遊べるドッグランを作るには、適切なフェンス選びが欠かせません。フェンスにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。
この記事では、ドッグランフェンスの種類と選び方のポイントを詳しく解説します。愛犬に合ったフェンスを選んで、安全で楽しいドッグランを作りましょう。
目次
ドッグランでのフェンスの役割
ドッグランにおいて、フェンスは非常に重要な役割を担っています。主なフェンスの役割は以下の通りです。
犬の脱走・飛び出し防止
ドッグランはペットが自由に走り回れる開放的な空間ですが、その一方で脱走の危険性があります。
突然施設外に出てしまうのを防ぐこともできるので、安全に出入りし、遊べる環境の確保が可能です。
他の動物の侵入防止
野良猫や野生動物がドッグランに侵入すると、ペットやその他の利用客に危害を加えるリスクがあります。外部からの侵入を食い止めることで、愛犬の安全を守ります。
プライバシーの確保
ドッグランの外側から内部が見えにくいフェンスを設置することで、利用者のプライバシーを守れます。また、近隣の人や車両への威嚇行為も抑制でき、配慮にもつながります。
ドッグランのフェンスの種類
ドッグランにはさまざまな種類のフェンスが使われています。それぞれ特徴があり、目的や環境に合わせて使い分けることが重要です。
PCフェンス
PCフェンスは、コンクリートとワイヤーメッシュを組み合わせた堅牢なフェンスです。頑丈で長期間使用できるのが特徴で、愛犬の脱走を確実に防げます。
一方、高額で設置も大掛かりになります。重くて移動が困難なため、ドッグランの仮設には不向きです。
ネットフェンス
ネットフェンスは、ネットをフレームに張った簡易的なフェンスです。短期間の設置や移動に向いています。軽量で設置も容易なため、ドッグランの仮設に良いです。
低コストですがあまり頑丈ではなく、大型犬の逸走防止には不向きです。
フィールドフェンス
フィールドフェンスは細い鉄パイプを組み合わせた簡易フェンスです。多くは電気牧柵と組み合わせて使われます。
設置が容易で移動も可能なため、ドッグランの区画けや、仮設のドッグランに適しています。一方で錆びやすく、耐久性に乏しい点が課題です。
ウッドフェンス
ウッドフェンスは、木材を使った自然な素材のフェンスです。デザイン性が高く、落ち着いた雰囲気を醸し出せます。耐久性もあり、プライバシーの確保や高級感のあるドッグランに最適です。
DIYで設置する際によく使用される材質ですが、腐食しやすく、メンテナンスが必要になります。
エアー式フェンス
エアー式フェンスは空気を入れるだけで即座に立ち上がる可動式フェンスです。移動も簡単で設営と撤去が非常に手軽なのが最大の利点です。
購入することもできますが、レンタルでも可能なので、運動会やイベントの仮設ドッグラン向けです。しかし、強風に弱い点に注意が必要です。
ドッグランのフェンス選定のポイント
適切なフェンスを選ぶことで、愛犬の安全を守り、快適な環境を提供できます。さまざまな観点から検討する必要がありますが、主なポイントは以下の通りです。
フェンスの高さ
愛犬の大きさに合わせて、フェンスの高さを決める必要があります。犬種ごとの一般的な高さは次の通りです。
・小型犬で80cm(例:チワワ、パグ)
・中型犬で120cm(例:柴犬、ジャック、ビーグル)
・大型犬作業犬で150cm(例:ゴールデンレトリーバー、ダルメシアン)
・大型犬狩猟犬の場合は180cm(例:シェパード、ボーダーコリー)
ちなみに、イベントなどでは、120㎝〜150㎝でされることが多いです。
フェンスの扉
万が一の際に愛犬が脱出しないよう、扉には確実な施錠機能が必須です。扉の数や設置場所、開閉のしやすさなどを検討しましょう。
また、大型犬の場合、扉の強度にも十分気を付ける必要があります。
耐久性
長期間の使用に耐えうる強度と耐久性は、フェンス選びの大きな判断基準となります。メーカー保証や、素材の種類、製造方法、気候への耐性など、フェンスの耐久性をよく確認しましょう。具体的には、PCフェンスなどは耐久性に優れていますが、木製やネット製はさびや腐食に注意が必要です。
安全性
鋭利な部分がなく、角が丸くなっているかなど、愛犬がけがをする恐れのないフェンスを選びましょう。また、フェンスが倒れたり破損したりしないよう、十分な強度が求められます。
設置や施工の難易度
自分で施工できるか、業者に依頼するかによって、フェンスの選択基準も変わってきます。自身のスキルや工事の規模に応じて、適切な施工方法を選んでください。重量物のフェンスは専門家に依頼するのがベターでしょう。
費用
フェンス自体の価格だけでなく、設置や施工費用なども含めたトータルコストを考慮する必要があります。ネットフェンスなどは安価ですが、耐久性に乏しい点に注意しましょう。
メンテナンス性
フェンスを長期間使用するには定期的なメンテナンスが欠かせません。錆びやすい金属製フェンスや、腐食しやすい木製フェンスには手間がかかります。
設営簡単で移動もできるエアー式フェンス
エアー式フェンスは、設置と移動が容易なため、ドッグランの仮設に最適な選択肢です。ドッグラン運営時の利点が多いため、注目を集めています。
エアー式ドッグラン(小) | エアー式ドッグラン(大) |
置くだけで設置できるエアー式フェンス
エアー式フェンスを設営時間は、たったの1時間とあっという間です。
常設ドッグランと違って、軽トラックで支柱を立てる必要がなく、フェンスの下部にホースを繋げば、簡単に自立します。
専門の知識や工具は一切不要で、誰でも簡単に設置可能です。
充分な高さと広さ
一般的なエアー式フェンスは、高さ120cm前後、長さ数メートルから十数メートルのサイズ展開があります。
中型犬の脱走防止にも十分な高さを確保できます。さらに、複数のフェンスを連結することで広いドッグラン空間を作ることも可能です。
エアー式フェンスが適しているケース
エアー式フェンスはその可動式の特性から、以下のようなシーンで活躍します。
・イベントやキャンプ、臨時のドッグラン運営時
・既存のフェンスの補強や修理・臨時追加のための仮設
・移動が伴う場所でのペットシッター業務
・芝生の養生時の仮設フェンスとして
・常設を設置前に試験的な導入
エアー式フェンスは設置と撤去が簡単なため、短期的な利用や場所を移動する必要がある状況に最適です。
一方で強風に弱く、長期間の使用には向きません。用途に合った適切な使い分けをしてください。
エアー式フェンスについては、詳しくはこちらも参考にして下さい。
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最適なフェンスを選んで安全なドッグランを運営しよう
ドッグランを運営する上で、愛犬の安全確保は何よりも重要です。適切なフェンスを選ぶことで、安心して遊ばせることができます。
これまでに説明した各種フェンスのメリット・デメリットを踏まえ、以下の点に留意しましょう。
・脱走防止に適した高さと強度のフェンスを選ぶ
・安全性と耐久性に優れたフェンスを選ぶ
・設置場所や用途に合わせてフェンスを選ぶ
・メンテナンスのしやすさにも着目する
このようにさまざまな観点から検討し、愛犬に最適なフェンスを選ぶことが大切です。
安全性を何よりも優先し、適切なフェンスを用いることで、ストレスなく安心して遊べるドッグラン運営が可能になります。
弊社ワンステップでは、エアー式ドッグランのレンタルをしていますので、こちらを参考にしてください。
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