2025年の冬季イベント市場は、これまでの「季節型プロモーション中心」の動きから一歩進み、短期的な話題性を狙うイベントと、長期的な施設活性化を目的とする体験型コンテンツの両極へと分化しつつあります。
本記事では、今年の傾向と実際の問い合わせ動向をもとに、2025年の冬に注目を集めるイベント企画をご紹介します!
目次
トレンド1:冬季イベントは「短期集中」と「長期安定」に二極化
2025年の冬、イベント需要は明確に二つの方向性へと分かれています。
(1)短期集中型:季節限定の“高インパクト集客”
一つ目は、クリスマスシーズンを中心にした短期集中型の季節特化需要。
具体的には、12月の前半からクリスマス当日までの3〜4週間に、ショッピングモールや駅ビル、商業施設でのイベント開催が集中しています。
この期間は、来場者数が年間でも最も多くなるタイミングであり、“その場での体験”による集客効果が非常に高いのが特徴です。
今年の問い合わせ傾向を見ると、特に以下のような遊具やツールが人気を集めています。
これらは主に週末や祝日に集中的に稼働し、短期間で最大の集客効果を発揮する“瞬発型コンテンツ”として多くの商業施設が導入を検討しています。
特に「視覚的なインパクト」を重視する傾向が強く、施設内外でのSNS投稿や口コミ拡散を狙ったフォトスポット設計も重要視されています。
(2)安定型:長期設置による“施設活性化・高収益モデル”
もう一方のトレンドは、12月から2月にかけての長期設置案件です。
商業施設・公共施設・テーマパークなどで、数週間〜2ヶ月単位の常設型イベントを導入し、冬季の来館動機を高める動きが広がっています。
このタイプのイベントは、単発的な集客よりも「滞在時間の延長」「リピート率の向上」「家族連れの継続来館」を狙うもので、安定した高収益を見込めるコンテンツ運用として注目されています。
トレンド2:天候リスクを排除した“屋内型体験”が人気上昇
雨・雪・寒波を超える「全天候対応コンテンツ」の必要性
冬季イベントの最大の課題は“天候”。
特に12月〜2月は、降雪・強風・寒波などにより屋外イベントの開催リスクが高まるため、「屋内で完結できる体験コンテンツ」が重視されるようになっています。
施設側としても、「空調の効いた屋内スペースを有効活用し、安定的に来館者を呼び込む」という発想が広がっており、長期稼働型の高付加価値コンテンツが求められています。
トレンド3:イベントから“体験拠点化”へのシフト
短期から長期へ──“体験の質”を高める発想
2025年冬のもう一つの特徴は、イベントの“持続性”を意識した施設運営です。
これまでは週末や連休に合わせた「1〜2日の集客イベント」が主流でしたが、近年はその場限りの盛り上がりだけではなく、「施設のブランド体験を継続的に提供する」という発想が広がっています。
つまり、単発の集客イベントから“体験を通じた施設価値の再発見”へと目的が変化しており、来館者との関係を長期的に築くための場作りが求められています。
注目コンテンツ①:人間クレーンゲーム
短期集中型のイベントでは、来場者が思わず足を止め、写真を撮り、SNSで拡散したくなるような“圧倒的なインパクト”による集客演出が求められます。
特に、家族連れをターゲットとした商業施設や大型ショッピングモールでは、「親子で一緒に楽しめる」「見ているだけでも楽しい」体験型アトラクションが高い効果を発揮しています。
その代表格として注目されているのが、全国各地で運営実績のある「人間クレーンゲーム」です。
季節やイベントテーマに合わせて自由に演出を変更できる柔軟性も、人間クレーンゲームの特長です。
<例>
- 外観デザインをクリスマス仕様に変更し、「サンタクレーンゲーム」として華やかな冬の目玉企画に
- 景品をチョコレート(当たりは限定スイーツ)にし、「バレンタインデー特別企画」として展開
- 地域の特産品を景品にし、物産展を盛り上げるスペシャルイベントを開催
このように「人間クレーンゲーム」は、短期間で強力な集客を生み出し、さらにシーズンごとに何度でも楽しめるイベントコンテンツでもあります。
その場の盛り上がりだけでなく、記憶に残る体験を通じて、施設への好感度と再来訪意欲を高める“感情的価値”の提供が可能なのです。
注目コンテンツ②:恐竜パッケージイベント
「恐竜」は、季節を問わず人気の高いテーマでありながら、屋内でも十分なスケール感を演出できるため、冬季の屋内プロモーションとの親和性が非常に高いのが特長です。
テーマが明確であることで、フォトスポットや飲食店のコラボメニューなど、施設全体を巻き込んだ企画を実施しやすいというメリットがあります。
集客力抜群!恐竜ライド&オブジェ 体験型恐竜イベント事例【ブログ】
また、「恐竜」は地球の歴史や環境、生命の進化など、“学び”の要素へ発展させやすいコンテンツでもあります。
そのため、単なるエンターテインメントにとどまらず、親子で楽しみながら学べる“教育型イベント”としても高い評価を得ています。
こうした知的好奇心を刺激する要素があることで、冬休みの家族のお出かけ先や体験学習の場としても人気が高く、ファミリー層を中心に幅広い世代から支持を集めています。
長期稼働を想定したプランでは、週替わりで恐竜の配置や演出を変えることで、リピーターを生み出す仕掛けを作ることも可能です。
弊社で所有している70種類以上の恐竜コンテンツを組み合わせて、施設オリジナルのイベント企画をご提案いたします。
注目コンテンツ③:ノンアイススケートリンク
長期稼働型のイベントには、屋内外問わず設置できる「ノンアイススケートリンク」が適しています。
(1)“氷を使わない”から安全・クリーン・低コスト
ノンアイススケートリンクは、特殊な合成パネルを使用した「氷を使わないスケートリンク」です。
氷を張るための冷却設備や大量の電力を必要とせず、設営・撤去も簡単。
安全性が高く、子どもから大人まで安心して楽しめる冬の定番アクティビティとして導入が進んでいます。
(2)“長期設置”による安定収益化が可能
ノンアイススケートリンクは、一度設置をした後は1ヶ月以上の連続利用も可能です。
冬季期間中の「恒常的な集客ツール」として、商業施設・観光地・道の駅などで活用されています。
運営面では、
- 製氷作業が不要のため、リンクのメンテナンスが短時間で完了する
- 少人数で運営でき、人件費をおさえることができる
- スケート靴でなくてもリンクに入ることができるため、保護者の方が直接お子様を補助できる
といったメリットがあります。
設営から運営、撤去まですべて弊社で実施することも可能です。お気軽にご相談ください。
まとめ:冬季の「体験価値」を最大化する戦略へ
2025年の冬は、単なる「季節イベント」ではなく、施設そのものを体験型コンテンツとして再定義するシーズンになりそうです。
短期集中型の瞬発型コンテンツで話題を生み、長期開催のイベントで安定した集客を維持する。
この二段構成の運営戦略が、今年の冬を成功に導くカギです。
ワン・ステップでは、短期/長期問わず、施設の規模や課題に合わせたイベント企画をご提案しております。
お気軽にご相談ください。