だんだんと暑くなってくるこの季節。夏の屋外イベントの主催者には、熱中症対策や熱中症予防を十分に行う義務があります。
この記事ではイベントの計画段階から実施当日に行う効果的な熱中症対策、子どもや高齢者を含めた参加者およびイベントスタッフへの熱中症対策について解説します。
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目次
夏の屋外イベントのリスクと熱中症対策の重要性
夏の屋外イベントを開催するにあたって、安全対策は必須です。その中でも熱中症対策は特に気を付けなくてはいけません。
はじめに夏の屋外イベントのリスクと熱中症対策の重要性についてご説明します。
夏の屋外イベントのリスク
屋外イベントでは、熱中症、事故、近隣とのトラブルなど多くのリスクがありますが、中でも夏は熱中症に気を付けなければいけません。熱
中症とは気温の高い環境下で、体内の水分および塩分バランスが崩れ、体温調節機能が破綻するなどの症状がみられます。屋外イベントは気温の高い屋外に長時間滞在することになるため、熱中症のリスクが高いといえます。
熱中症対策を怠ることの影響
熱中症対策を怠るとどのような症状が出るのでしょうか。
熱中症対策を怠ると、熱中症初期症状としてめまい、吐き気などの症状が現れたり、意識障害まで現れます。
また、対策や手当てが遅れて重症化してしまうと、最悪の場合命の危険もあります。夏のイベントを開催する場合は、熱中症対策は厳重に行いましょう。
熱中症対策はいつから開始するべき?
この時期は十分な対策が必要な熱中症。いつから開始するべきなのでしょうか。気温、時期と期間、条件別で解説していきます。
目安となる気温
熱中症は気温が低い日でも危険があります。屋内外の気温差や湿度なども関係しているからです。
わかりやすい数値でいうと、暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)というものがあります。
暑さ指数(WBGT)とは、気温、湿度、輻射熱を取り入れた暑さの指標で、熱中症の危険度を判断する材料です。
熱中症予防情報サイトのデータによると暑さ指数が28を超えると熱中症患者が急増するとのこと。21以上(気温目安24度以上)が注意、25以上(気温目安28度以上)になると警戒する必要があります。
熱中症対策の開始時期と期間
真夏のイメージがある熱中症ですが、実はゴールデンウィーク頃から発生しているのです。
そのため、熱中症対策の開始時期も暑さが増してくる5月頃から始めましょう。一般的に7月下旬〜8月前半頃が暑さのピークとなります。その期間は厳重な注意が必要です。
また、農林水産業が安全運動として、5〜9月を「熱中症対策強化期間」として位置づけしています。屋外イベントでの熱中症対策も同じように、9月までは実施した方が良いでしょう。
熱中症リスクが最も高まる条件
熱中症のリスクが高まる条件として、「環境」「からだ」「行動」の3つに分けて考えます。環境の条件としては以下の4つが挙げられます。
・気温が高い
・湿度が高い
・風がない
・急に暑くなった
また、からだの条件としては以下の5つです。
・高齢者、乳幼児、肥満体型
・持病
・栄養不足
・脱水状態
・体調不良
行動の条件としては以下の4つが挙げられます。
・激しい運動
・慣れない運動
・長時間の屋外作業
・水分補給がしにくい
あくまで一例ですが、上記の状態でいると熱中症リスクが高まりますので注意しましょう。
イベント計画段階の熱中症発生予防
熱中症は大変危険ですが、あらかじめ予防のできる症状です。屋外イベントを企画する段階で熱中症対策について考えておきましょう。
開始日時や場所の検討
イベントの開始日時や場所を検討してみましょう。
熱中症リスクの高い、お昼の時間帯を避け、直射日光が当たらない場所を探してみるのはいかがでしょうか。夕方からのイベントを企画したり、開催場所を変更するなどしてみましょう。
会場で行う対策の明確化と一覧作成
イベント会場で行う熱中症対策について、運営スタッフが「どのような対策をすれば良いのか」がわかるよう明確化しておきましょう。
どんな対策を行うのか、症状が現れた場合はどのような対処をするのか、一覧にしておくと確認がしやすいです。企画の段階で事前に作成しておきましょう。
気温や暑さ指数(WBGT)による内容変更・中止の基準化
気温や暑さ指数(WBGT)によってはイベント内容を変更する、もしくは中止せざるを得ない状況になるかもしれません。
そのため企画段階で、「最高気温が〇〇度以上の場合は内容を変更する」「暑さ指数(WBGT)が〇〇以上の予報であればイベントを中止する」など事前に決めておきましょう。
熱中症警戒アラートも参考になります。
熱中症発生時対応マニュアルの準備
万が一熱中症の疑いがある参加者がいた場合にどのような対処をするのか、あらかじめマニュアルを準備しておきましょう。
熱中症は軽症、中等症、重症の3つがあります。症状によっては救急車を呼ぶなど、医療機関での対処が必要です。軽症であれば涼しい場所へ避難し、服を緩めて体を冷却しましょう。水分と塩分補給も必須です。
休憩所や救護室の確保
熱中症を発生させないため、万が一発生してしまった場合に適切な対処を行うためにも休憩所や救護室は設置しましょう。
日陰を確保し、体を休ませることで回復が見込まれます。また、物販スペースやトイレ前など、混雑が予想される場所を予測し、日陰を作るのも効果的です。
イベント実施前にできる熱中症対策
屋外イベントを実施するにあたって、事前にできる熱中症対策とは何でしょうか。具体的に紹介していきます。
開催日、開催期間の天候と気温をチェック
開催日や開催期間中の天候や気温は開催前にチェックできることの一つです。
開催日、数日にわたって開催される屋外イベントであれば開催期間中の天候や予報気温を確認しておきましょう。
熱中症の危険性が高い場合は厳重に注意が必要ですし、別の日程を考えるのも選択肢としてあります。
参加者への事前の注意呼びかけ
夏の屋外イベントは熱中症のリスクがあるため、熱中症対策に協力してもらえるよう、参加者へ注意を呼びかけましょう。
呼びかけがあるのとないのでは参加者の意識に大きな違いがあります。熱中症対策について、徹底的に周知させましょう。
具体的には他人に合わせて無理をするのではなく、体調により参加中止を判断すること、水分補給をこまめにすること、定期的にすずしい休憩所やテント内に入ることなどが挙げられます。
運営スタッフへの周知徹底
当日の運営スタッフへ、熱中症対策を徹底的に周知させておくことも大切です。熱中症対策だけでなく、熱中症の疑いが出た場合の対処法も周知しておくと良いでしょう。
対処法としてはまず涼しい場所への避難、上着を脱いでタオルなどで冷却、水分と塩分の補給、自力で水分補給ができない場合は医療機関へ連絡をします。
スタッフもイベント当日の暑さ指数(WBGT)や最高気温などは把握しておくとベターです。
イベント実施会場での熱中症対策
屋外イベント開催当日、会場での熱中症対策はどのようにすれば良いのでしょうか。熱中症対策のためにおすすめな予防方法をお伝えします。
待機列と混雑を減らす
企画段階から考えたいこととして、暑い屋外で待機する時間を減らしましょう。混雑解消は事前に対策できることです。
完全に待機列を無くすことは難しくても、待機列にミストを設置したり、涼しい場所での待機になるよう工夫してみましょう。
→【ブログ】暑い夏に向けて必須の熱中症対策ツールが新登場。ウォーターミストで涼しいイベントを演出!
日陰を作る
日差しのある場所で長時間滞在すると熱中症のリスクが高まります。そのため、テントを張るなどをして、なるべく日陰を多く作るようにしましょう。
テントも時間帯によっては日差しの向きが変わりますので、夕方時の日差しも考慮しましょう。側面もあるテントであれば、どの時間帯でも日陰が作れて安心です。
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休憩場所と飲料の確保
イベント参加者が涼める休憩所と、スポーツドリンクなど熱中症対策に効果的な飲料を確保しましょう。
ミスト付きのイベントアイテムなど、涼みながら遊べるエリアなども良いかもしれません。
参加者への呼びかけや掲示
屋外イベントの参加者へは繰り返し熱中症対策のアナウンスをしましょう。SNSでの告知や、注意のチラシなどを掲示するのもおすすめです。
参加者へ徹底して「熱中症対策が必要である」とアピールしましょう。
参加者の種類別、熱中症対策のポイント
ここまでイベント実施前、実施当日に行える熱中症対策をお伝えしてきました。ここでは参加者の種類別に、熱中症対策のポイントをお伝えします。
子ども
子どもは汗をかく能力が未発達のため、体の表面から周囲に熱を逃し体温を調整しています。
そのほか子どもは大人よりも体重に対しての体表面積が大きいため、周りの環境の影響を受けやすく、熱しやすく冷めやすいという特徴があります。
子どもの熱中症は、周りの大人が顔色や汗のかき方に注意してみると防ぐことができます。涼しい場所での休憩と、十分な水分、塩分補給を行うことが重要です。
高齢者
高齢者は体内の水分が不足しがちです。若者よりも体内の水分量が少ないうえ、体内の老廃物を排出する際にたくさんの尿を必要とします。
また、暑さに対する感覚機能が低下している、暑さに対する体温調節機能が低下しています。
高齢者の熱中症は、こまめな水分補給とミストシャワーなどで体を冷やすこと、日差しを避けて帽子や日傘を身に付けることが挙げられます。
運営スタッフ
真夏の屋外イベントでは参加者だけでなく、運営スタッフも熱中症になる危険があります。運営の仕事となると、参加者よりも自由に水分補給ができず、休憩も取れない場合があるからです。
運営スタッフの熱中症対策としては、前日までに健康診断を受診させる、イベントの1週間くらい前からスタッフに汗をかく程度の活動で暑さに慣れさせるなどが挙げられます。
また、当日の対策として、なるべく風通しの良い日陰でイベントを行う、なるべく短時間で交代させて涼しい場所で休憩させる、スタッフの制服や帽子は風通しの良いものを選定する、などがあります。
夏の屋外イベントにおすすめの熱中症対策アイテム
ここでは夏の屋外イベントにおすすめの熱中症対策アイテムを4つ紹介します。どれもこれからの季節にぴったりですのでぜひ参考にしてください。
ミスト迷路
真夏の暑い時期のイベントは、ミストが出るタイプの迷路アイテムがおすすめです。ひんやり涼しくなりながら楽しく遊べます。
大型のミスト迷路であれば、迷路として楽しむことはもちろん、中に宝箱などのアイテムを散りばめて宝探しやスタンプラリーなどでも楽しめます。
ワン・ステップならイベント向けのポップなデザインが用意されています。
宇宙迷路 |
ミトバルーン
水やウォーターミストが出せる熱中症対策アイテムです。
インパクト大のミストバルーンを設置すれば、お子様も大喜びになること間違いなしです。
見た目のインパクトから、写真撮影をされるお客様も多く、SNS集客も見込めるアイテムです。
ディノザウルスミストバルーン® |
ミストテント
日差しの強い夏のイベントにおすすめしたいのは、ミストテントです。
屋根だけのテントでは、日差しが傾くと日陰のスペースが限られてしまいますが、ミストテントであれば側面もある形状であることが多く、夕方の照り返しがきつい時間でも変わらない涼しさで楽しめます。
冷却ミストテント 海の仲間 |
スノーマシン
スノーマシンは、場所や季節を問わず雪を作れる夏の大人気イベントアイテムです。お好みの時間帯に好きなだけ雪を降らせることができます。
また、専用の滑り台を設置すると、そり遊びまで楽しめ、集客効果もバツグンです。真夏のイベントの目玉アイテムとして設置してみるのはいかがでしょうか。
スノーマシン |
計画段階から対策を立てて、事故の無いイベントを実施しましょう!
夏の屋外イベントでは、熱中症リスクが伴います。そのため、徹底した熱中症対策が必要です。
イベント実施にあたっての熱中症対策の主なポイントとしては、混雑を減らすこと、日陰を作ること、休憩できる場所や飲料の確保、参加者や運営スタッフへの呼びかけなどが挙げられます。
ワン・ステップでは熱中症対策にぴったりな夏のアイテムを多数取り揃えており、真夏の屋外イベントを実施する際にもおすすめです。
ぜひお気軽にお問合せください。