近年、スキー場では「オフシーズンの活用」が強く求められるようになっています。
冬には多くのスキーヤーやスノーボーダーが訪れますが、雪がない季節には来場者が大きく減ってしまうという課題が長く続いてきました。
しかし、近年はアウトドア需要の高まりや、ファミリー層のレジャーへの関心の変化によって、スキー場の夏活用が大きな注目を集めています。
広い敷地、豊かな自然、屋内外の設備を活かせる環境がそろっているため、夏のスキー場は新しいイベント会場として大きな可能性を秘めています。
ここでは、スキー場オフシーズンが注目される理由から、イベント施策、収益につながるポイント、実際の成功事例まで分かりやすく整理しました。
夏のレジャーを求める人たちにとって魅力的な場所づくりを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
スキー場オフシーズン活用が注目される理由
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スキー場オフシーズン活用が注目される理由を、以下にて詳しく紹介します。
夏場のスキー場はどうしている?運営の現状
スキー場は冬の雪がある時期だけに利用される施設と思われがちですが、実際には夏場も維持管理が必要で、人件費や設備の保守費用が発生します。
雪がない季節には利用が少なく、広大な土地がそのまま空きスペースとして残っているケースも少なくありません。
そのため、冬シーズンだけで収益を確保することが難しく、近年では「夏の稼働を増やすこと」が経営課題として重視されています。
また、気候変動による影響で積雪量が不安定になり、冬の売上だけに依存するリスクも高まっています。
そのため、年間を通してお客さまが訪れる仕組みづくりが求められています。
グリーンシーズンの可能性と来場者の変化
夏のスキー場には、冬とは異なる魅力が多くあります。
特に近年は、アウトドア人気により、自然を楽しむレジャーが注目されています。
都会の暑さから離れて涼しく過ごしたいファミリー層や、自然体験を求める若い世代が増えているため、スキー場の夏活用は時代のニーズと合致しています。
来場者のニーズも広がっており、スキーやスノーボードだけでなく「自然に触れる」「体験型アクティビティ」「親子で楽しめるイベント」といった目的で訪れる人が増加。
冬には訪れなかった層にアプローチできる点が大きなメリットです。
サマーシーズンの自然環境が持つ魅力
スキー場は標高が高く、夏でも比較的涼しい場所が多いという特徴があります。
気温差によって快適に過ごせるため、避暑地としての価値も高くなります。
また、広大な自然が広がっているため、山の景色や森林の中で楽しむアクティビティは、他の施設では得られない体験となります。
さらに、昼と夜で雰囲気が大きく変わるため、デイイベントとナイトイベントの両方を展開できる点も強みです。
ナイトハイクや星空観察会など、スキー場ならではの企画も人気です。
スキー場オフシーズンにおすすめのイベント施策
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スキー場オフシーズンにおすすめのイベント施策を、以下にて詳しく紹介します。
屋外で大規模に展開できるサマーイベント
スキー場の広い土地を活かして、大規模な屋外イベントを開催することができます。
特に以下のような企画はファミリー層の満足度が高く、集客効果が期待できます。
・フィールド系アクティビティ
広いゲレンデを使って、巨大障害物レース、サバイバルゲーム、山頂フォトスポット巡りなど、アクティブに体を動かせるイベントが人気です。
都市部ではできない体験を提供できる点が大きな強みです。
・親子イベント
親子で参加できる謎解きイベント、グランピング体験、昆虫観察など、小学生や幼児向けプログラムを用意すると、家族連れの長時間滞在につながります。
・自然体験プログラム
ネイチャーガイドによる森林散策、植物観察、キャンプ教室など、“学び”要素を取り入れると教育的価値も高まり、学校行事や団体利用も見込めます。
屋内スペースを活用したエンタメ演出
スキー場には、夏でも使える屋内施設が整っている場合が多く、雨の日でも集客できるイベントを用意できます。
・VR・トランポリン
気軽に楽しめるVRアトラクションや、子どもに大人気のトランポリンパークは、天候に左右されにくく集客力が高いアイテムです。
・ミニゲームイベント
輪投げ、射的、クレーンゲームなど、短時間で楽しめるミニゲームを組み合わせることで、家族で立ち寄りやすい屋内イベントが作れます。
・雨天時の集客対策
屋外イベントとの組み合わせで、天候が悪い日でも来場者が楽しめる「バックアップ企画」をつくることが、オフシーズン収益の安定につながります。
オフシーズンでも収益を確保するポイント
スキー場の夏活用で大切なポイントは、以下の3つです。
1. 長時間滞在につながる導線設計
屋外・屋内を行き来できる動線を作ることで、来場者の満足度が高まります。
2. 複数の体験をセット化
アクティビティ+飲食券+土産など、パッケージ販売すると収益が安定します。
3. 駐車場やアクセス動線の最適化
夏は自家用車での来場が増えるため、駐車スペースの確保が重要です。
夏のスキー場で活躍するイベントアイテム紹介
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夏のスキー場で活躍するイベントアイテムを紹介します。
大型エア遊具(ファミリー層に強い)
夏のスキー場イベントで特に人気が高いのが大型エア遊具です。
ふわふわドームや巨大スライダーは、遠くからでも目を引き、イベント感を演出しやすいアイテムとして高い集客力があります。
特に子どもが喜ぶため、ファミリー層を呼び込みやすく、滞在時間の延長にもつながります。
スポーツアクティビティ(室内・屋外どちらも対応)
バブルサッカー、アーチェリータグ、トランポリン、スラックラインなど、年齢を問わず楽しめるスポーツ系アクティビティは、幅広い層の来場につながります。
屋外はもちろん、屋内でも実施できるものが多いため、天候に左右されず運営しやすい点がメリットです。
地域連携イベント(地元客+観光客の両取り)
地元の名産品フェア、クラフト体験、マルシェなど、地域と協力したイベントは、観光客と地元住民の双方にアプローチできます。
スキー場が地域コミュニティの拠点として機能することで、リピーター獲得にもつながります。
スキー場オフシーズンの成功事例
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スキー場オフシーズンの成功事例を、以下にて詳しく紹介します。
夏の自然散策+アクティビティ企画で来場UP
新潟県の苗場スキー場では、夏季にサマーゲレンデ、マウンテンカートや絶景大型ブランコ、トレッキング、乗馬体験など豊富なアクティビティを展開しています。
ファミリー向けイベントやアスレチック、ゴンドラ利用の高地散策プログラムも充実しており、SNSでの口コミ拡大や子供連れ層の来場増加に直結しています。
また湯沢高原スキー場では、世界最大級のロープウェイを活用し、標高1000mの高原でトレッキングやボブスレー、パターゴルフ、ジップラインなど、多彩な夏アクティビティを実施。
谷川連峰などの絶景も楽しめ、日帰りから宿泊まで幅広い層が訪れています。
屋内施設を活用した通年型イベント運営
屋内型アクティビティや全天候型施設の導入事例では、苗場スキー場や苗場プリンスホテル併設エリアでの室内ボルダリングやトランポリン、VRアトラクションなどが挙げられます。
これにより、雨天や悪天候でもファミリーや若年層、団体旅行が快適に過ごせる工夫がなされており、夏・冬いずれにも頼りきらない安定した集客・収益につながっています。
グリーンシーズンに注力した新規顧客獲得の例
山形県の蔵王温泉スキー場では、夏のグリーンシーズン中にロープウェイを使った御釜トレッキング、アスレチックコース、マウンテンバイクなどを実施し、これまで冬季に訪れていなかった層からの集客を強化しています。
家族連れ・若年層・自然体験型観光を目的とした新たな顧客の獲得や、地域イベントと連動したマルシェ開催例もあり、地域ブランド力向上にも寄与しています。
よくあるご質問(FAQ)
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よくある質問を以下にて紹介します。
Q1:夏場でもスキー場のイベントは集客できますか?
A:夏は標高による涼しさや自然の魅力が高く、ファミリー層やアウトドア層に人気があるため、新規客を獲得しやすい時期です。
Q2:スキー場オフシーズンに導入できる設備は?
A:大型エア遊具、移動式アクティビティ、屋内VR、トランポリン、ミニゲームなど、柔軟に導入できます。
Q3:スキー場夏活用のポイントは?
A:天候対策、円滑な動線づくり、駐車場計画、屋内外を組み合わせた企画づくりが成功のカギです。
まとめ
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スキー場のオフシーズン活用は、今後ますます重要になるテーマです。
自然環境を活かしたアクティビティ、家族で楽しめるイベント、地域との連携施策など、夏ならではの魅力を作り出すことで、新しい来場者を獲得できます。
また、屋内外のイベントを組み合わせることで、天候に左右されない安定した運営が可能となり、年間を通した収益確保にもつながります。
スキー場は、冬だけの場所というイメージを変えられるポテンシャルを持っています。
これからの季節に向けて、新しいイベントづくりや施設運営のヒントとして、ぜひこの記事を活用してみてください。














